【決定版】遺品整理の進め方|1日で終わらせない「部屋順」テンプレートで後悔ゼロに!

年間約160万人が亡くなる日本では、遺品整理は誰もが直面する可能性のある課題です。

しかし「早く終わらせたい」という焦りから、大切なものを誤って処分してしまったり、家族間でトラブルになったりするケースが後を絶ちません。

実は、遺品整理で後悔しないための最大のコツは「1日で終わらせようとしないこと」。そして、作業が詰まりにくい「部屋順」に沿って進めることです。

この記事では、一般的な遺品整理の進め方として推奨される部屋順テンプレートを中心に、実践的な手順をご紹介します。

なぜ「1日で終わらせない」方が後悔しないのか?

遺品整理を1日で完結させようとすると、判断を急ぐあまり重要なものを見落としたり、感情的な整理がつかないまま処分を決めてしまったりするリスクが高まります。

業界団体の実務データによると、間取りや荷物量によっては複数日にわたる作業が現実的とされています。

特に家族だけで進める場合、思い出の品に手が止まることも多く、想定以上に時間がかかるケースがほとんどです。

また、相続手続きや賃貸退去、法要など複数の期限が絡むため、事前に家族で役割分担を決め、無理のないスケジュールを組むことが後悔を防ぐ鍵となります。

焦らず分割して進めることで、貴重品の見落としや家族間の認識のずれも防げます

遺品整理の進め方|詰まりにくい「部屋順」テンプレート

では、具体的にどの部屋から手をつければよいのでしょうか?

専門家の実務知見では、感情的な負荷が低い部屋から始め、徐々に故人との思い出が濃い場所へ移行するという進め方が推奨されています。

標準住宅での部屋順テンプレート

順番場所理由
1玄関・廊下物量が少なく、感情的な負荷も軽い。動線確保にも重要
2水回り(トイレ・浴室)日用品中心で判断が単純。早めの処分で衛生面も安心
3キッチン食品・調理器具など期限があるものを優先処理
4リビング・ダイニング物量は多いが、家族共有スペースのため比較的整理しやすい
5収納(押入れ・クローゼット)隠れた貴重品や書類が見つかりやすい要注意エリア
6寝室・個室故人の私物が集中し、感情的な負荷が最も高い。最後に

この部屋順テンプレートに沿って進めることで、作業の勢いをつけながら、心の準備を整えつつ重要な部屋へ進めるというメリットがあります。

進め方のポイントとして、各部屋では「残す・処分する・保留」の3つに仕分けを行います。一般的には、以下のような基準で判断します。

  • 残す
    貴重品(現金・通帳・印鑑・契約書・不動産関連書類)、形見として残したいもの(形見とは:故人を偲ぶために親族や友人が受け継ぐ品のことです)、デジタル機器(データ確認のため一時保管)
  • 処分する
    明らかなゴミ、期限切れの食品・薬品、故障した家電
  • 保留
    判断に迷うもの、家族と相談が必要なもの

特に注意したいのが、デジタル遺品の見落としです。

デジタル遺品とは、スマートフォンやパソコン内に残されたデータや、インターネット上のアカウント情報などを指します。重要な情報や思い出が残されていることも多いため、安易に処分しないよう気をつけましょう。

賃貸やワンルームでは部屋順をどう変える?

標準的な進め方だけでなく、住まいの状況に応じた調整も必要です。

賃貸住宅やワンルームの場合は、退去期限が迫っているケースが多いため、部屋順よりも期限を優先します。

まず賃貸契約書で原状回復の範囲を確認しましょう。原状回復とは、借りた時の状態に戻すことを指しますが、通常の使用による劣化は含まれません。

その上で、最低限必要な作業から着手します。貴重品の確認と大型家具の処分手配を最優先とし、細かい仕分けは別の場所で行うという割り切りも有効です。

一方、特殊清掃が必要なケースでは、専門業者への依頼が現実的な選択肢となります。

安全面や衛生面でのリスクがあるため、無理に自分たちだけで対応しようとせず、業界団体に加盟している信頼できる業者を選びましょう。この場合、費用は通常より高くなることを前提に予算を組む必要があります。

業者に頼むべき?それとも自分で進めるべき?

遺品整理の進め方を考える際、「業者に依頼するか、家族だけで行うか」という判断に迷う方も多いでしょう。

業者に依頼するメリットは、短期間での対応が可能なこと、貴重品の探索ノウハウがあること、不用品の処分や清掃まで一括で対応してくれることです。

特に遠方に住んでいる場合や、仕事で時間が取れない場合には有力な選択肢となります。

ただし、業者データによると費用は間取りや荷物量で数万円から数十万円と幅が大きく、地域や条件によって差があります。

また、判断を完全に業者任せにしてしまうと、後から「あれも残しておけばよかった」という後悔につながるケースもあるため注意が必要です。

業者を選ぶ際は、遺品整理士などの資格保有や、廃棄物処理に関する許可の有無を確認しましょう。

複数社から見積もりを取り、総額と作業範囲が明確に示されているか、追加料金が発生する条件は何かを事前に確認することが重要です。

なお、廃棄物処理法や家電リサイクル法に基づき、無許可の不用品回収業者への依頼は法令違反のリスクがあります。自治体のルールも地域によって異なるため、適切な処分方法を確認しながら進めましょう。

まとめ:焦らず計画的に進めれば、後悔しない遺品整理ができる

遺品整理の進め方で後悔しないためには、「1日で終わらせよう」と焦らないことが何より大切です。

感情的な負荷が軽い玄関や水回りから始め、徐々に故人との思い出が濃い寝室や個室へと移行する部屋順テンプレートを活用することで、作業の詰まりを防ぎながら、心の整理もつけやすくなります

賃貸の退去期限や相続手続きなど、複数の期限を意識しながら、家族で事前に役割分担とスケジュールを決めておくことも重要です。

業者への依頼を検討する場合も、完全に任せきりにせず、貴重品の確認や最終判断には家族が関わるようにしましょう。

故人との別れは誰にとっても辛いものですが、計画的な進め方を知っておくことで、後悔のない遺品整理が実現できます。